相手の話を最後まで聞き、共感し、興味を持って質問できる人です。
お見合いやデートで、「何か面白い話をしなければ」「会話を盛り上げなければ」と頑張ってしまう男性は少なくありません。
もちろん、自分のことを話すのも大切です。でも、会話は一人でするものではありません。
相手が気持ちよく話せるように聞くことも、立派な会話の力なのです。
今回は、相手との信頼関係を築くために役立つ心理学、アクティブリスニング(積極的傾聴)についてお話しします。
アクティブリスニングとは、相手の話をただ聞くだけでなく、関心を持って積極的に耳を傾け、相手の気持ちや考えを理解しようとする聞き方のことです。
例えば、相手が話しているときに、
うなずきながら聞く
相手の気持ちを受け止める
話の内容に興味を持つ
もう少し知りたいことを質問する
相手の話を途中で遮らない
こうした行動が、アクティブリスニングの基本になります。
大切なのは、相手に「ちゃんと聞いてくれている」「私の話に興味を持ってくれている」と感じてもらうことです。
人は、自分の話をきちんと聞いてもらえると、安心感を覚えます。そして、安心して話せる相手には、自然と心を開きやすくなります。
婚活では、この安心感が次の出会いにつながる大切な要素になるのです。
お見合いや初期のデートでは、お互いにまだ相手のことをよく知りません。
そんなとき、相手が自分の話をきちんと聞いてくれると、「この人は私に関心を持ってくれているんだな」と感じやすくなります。
反対に、どんなに話題が豊富でも、自分の話ばかりする人や、相手の話を途中で遮ってしまう人には、少し疲れてしまうことがあります。
例えば、こんな会話です。
女性:「最近、仕事が忙しくて、ちょっと疲れ気味なんです」
男性:「そうなんですね。僕も最近仕事が忙しくて、先週なんか残業が続いて大変だったんですよ」
決して悪い返しではありませんが、すぐに自分の話に切り替わっています。
これを少し変えてみましょう。
女性:「最近、仕事が忙しくて、ちょっと疲れ気味なんです」
男性:「そうなんですね。忙しいんですね。お仕事、今かなり大変なんですか?」
女性:「そうなんです。ちょっと担当する仕事が増えてしまって……」
男性:「それは大変ですね。慣れるまでは気を使うことも多そうですね」
いかがでしょうか。
相手の話を受け止め、もう一歩質問するだけで、会話の雰囲気が変わります。
すぐに自分の経験を話すのではなく、まずは相手の話を理解しようとすること。それが信頼関係を築く第一歩です。
そこで大切なのが、うなずきや相づちです。
例えば、
「そうなんですね」
「なるほど」
「それはいいですね」
「へえ、そうだったんですね」
「それでどうなったんですか?」
こうした短い言葉を添えるだけでも、聞いていることが伝わります。
ただし、何でもかんでも「へえ」「そうなんですね」と繰り返せばよいわけではありません。
相手の話の内容に合わせて、自然に反応することが大切です。
また、スマートフォンを見ながら聞いたり、視線をそらしたまま聞いたりするのは避けましょう。
相手のほうに体を向け、適度に目を合わせ、表情も添えて聞く。こうした小さな行動が安心感につながります。
特に男性は、相手の話に対して「どうすれば解決できるか」を考えたり、アドバイスをしたくなったりすることもあるでしょう。
でも、相手が求めているのは、必ずしも解決策とは限りません。
まずは、相手がどんな気持ちで話しているのかを受け止めてみましょう。
例えば、
女性:「この前、友人と旅行に行ったんですけど、すごく楽しかったんです」
男性:「それはよかったですね。楽しい旅行になったんですね」
女性:「はい!久しぶりにゆっくりできました」
男性:「それはいいですね。どこに行かれたんですか?」
あるいは、
女性:「最近、職場の人間関係で少し悩んでいて……」
男性:「それは気を使いますよね。毎日顔を合わせる相手だと大変ですよね」
このように、相手の気持ちを言葉にして返してみるのです。
共感するというのは、必ずしも相手と同じ意見になることではありません。
「そう感じたんですね」「それは大変でしたね」と、相手の気持ちを理解しようとする姿勢が大切なのです。
そんなときは、話の内容に沿って質問してみましょう。
例えば、
女性:「旅行が好きなんです」
男性:「いいですね。最近はどこか行かれました?」
女性:「先月、京都に行ってきました」
男性:「京都ですか。どのあたりを回られたんですか?」
女性:「嵐山や清水寺に行きました」
男性:「いいですね。京都は何度行っても楽しめそうですね。特に印象に残った場所はありました?」
このように、相手の話から次の質問をつなげていくと、会話は自然に広がっていきます。
ここで意識してほしいのは、質問をたくさんすることではありません。
相手の話を聞いて、「もう少し知りたい」と思ったことを尋ねることです。
質問が続きすぎると、面接や尋問のようになってしまいます。相手の答えを受け止めながら、自分の話も少し交えて、会話のキャッチボールを楽しみましょう。
聞くことを意識するのは大切ですが、やり方を間違えると、かえって会話がぎこちなくなってしまいます。
特に気をつけたいのが、次のような行動です。
① 相手の話をすぐに自分の話に変えてしまう
相手が何か話すたびに、「僕もそうなんです」「私の場合は……」と自分の話に切り替えてしまう。
共通点を伝えることは悪くありませんが、まずは相手の話を最後まで聞きましょう。
② すぐにアドバイスをしてしまう
相手が悩みを話したとき、「こうすればいいですよ」「それはこうしたほうがいいですね」と、すぐに解決策を伝えてしまう。
相手は、ただ話を聞いてほしいだけかもしれません。まずは気持ちを受け止めることを意識しましょう。
③ 質問を続けすぎてしまう
質問することは大切ですが、質問ばかりになると相手は疲れてしまいます。
質問したら、相手の答えに反応する。自分の感想も伝える。そんな自然なやり取りを心がけましょう。
④ 話の途中で結論を決めつけてしまう
相手が話している途中で、「つまり、こういうことですよね」と先回りしてしまう。
最後まで聞いてみると、最初に想像していたことと違う場合もあります。焦らず、相手の話を最後まで聞きましょう。
聞き上手とは、ただ黙っている人ではありません。相手の話を大切にしながら、会話を一緒に作っていける人なのです。
次のお見合いやデートで、ぜひ次の3つを意識してみてください。
① 相手が話し終わるまで、口を挟まない
相手の話を最後まで聞いてから、自分の感想や質問を返すようにしましょう。
② 相手の気持ちを一言添えて返す
「それは楽しそうですね」
「大変でしたね」
「うれしかったでしょうね」
こんな一言があるだけで、相手は話を受け止めてもらえたと感じやすくなります。
③ 相手の話から一つ質問する
相手が話した内容の中から、気になったことを一つ質問してみましょう。
「それはいつ頃から始めたんですか?」
「どんなところが楽しいんですか?」
「その中で一番印象に残っていることは何ですか?」
相手のことをもっと知りたいという気持ちを、質問で伝えてみてください。
お見合いや仮交際で、会話が続かないことを悩んでいる男性は少なくありません。
「何を話せばいいかわからない」
「話題がなくなって沈黙してしまう」
「自分が話を盛り上げなければいけない」
そんなふうに考えている方もいるでしょう。
でも、会話は必ずしも自分が話し続ける必要はありません。
相手の話をよく聞いてみてください。そこには、次の会話につながるヒントがたくさんあります。
趣味の話をしてくれたら、どんなところが好きなのか聞いてみる。
仕事の話をしてくれたら、どんなときにやりがいを感じるのか聞いてみる。
休日の話をしてくれたら、普段どんな過ごし方をしているのか聞いてみる。
そして、相手の話に対して、自分が感じたことも少し伝えてみましょう。
「話を聞くこと」と「自分のことを話すこと」。このバランスが大切です。
特に、仮交際に進んでもなかなか次につながらない男性は、相手の話を聞く姿勢を少し意識してみてください。
自分では会話をしているつもりでも、相手からすると「私に興味がないのかな」「自分の話ばかりだな」と感じられていることもあります。
相手に興味を持つこと。
相手の話を大切にすること。
そして、相手のことをもっと知ろうとすること。
それだけでも、会話の雰囲気は変わっていきます。
会話が上手な人は、話すのが上手な人ではありません。相手が気持ちよく話せる時間を作れる人です。
婚活では、面白い話をすることよりも、「この人と話していると安心する」「もっと話していたい」と思ってもらえることが大切です。
ぜひ、次のお見合いやデートで、聞く力を意識してみてください。
アクティブリスニングは、相手の話を積極的に聞き、気持ちや考えを理解しようとするコミュニケーションの方法です。
婚活で意識したいポイントは3つ。
うなずく:聞いていることを相手に伝える
共感する:相手の気持ちを受け止める
興味を持って質問する:相手をもっと知ろうとする
会話を盛り上げようと頑張りすぎなくても大丈夫です。
まずは、目の前の相手の話をしっかり聞くことから始めてみましょう。
相手の話を大切にできる人は、相手からも大切にされる人になっていきます。